ゆるぱん

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ラダムール伝説-12-雪

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[ 会社にて ]


美子: 課長は?


再子: 傘買いに行ってる、
    帰り、やや雪になるからって


美子: 雪だったら別に


再子: 冷たいのが苦手なんだって


美子: そんなんで、よく激冷を極められるわねえ


再子: 苦手の横好きだって、言ってた


美子: ふうん


再子: おお、おかえり
    どうだったの


屋屋: まずまずでしたねえ


再子: 園くんも、最近は、見てるうちに、
    さばさば、動けるじゃない


園: そうですか、自分では自慢してますが


屋屋: それだよ、自分に自信をもたなくちゃ


美子: 蜜くんてねえ、何か秘密を嗅ぎつけてる
    みたいよ


園: ほう、それじゃ、あっちの新入り香水
    のテスト頼もうかなあ


再子: 新いりって


園: 先週、お得意と交換した新入りだよなあ


再子: ははは、あれね、傑作の


屋屋: 君君、そこで、ストップ、会社の極秘は
    クラシファイの箪笥だから
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美子:あ、課長、お帰りなさい


課長: おおい、きみたち、だよな


園: たぶん、


再子: あら、新品に見えるじゃないですか


課長: なんで分かるんだよ


再子: 課長の事だから、てっきり


園: 当てられちゃって


屋屋: どこで盗んできたんですか


課長: 失礼なこと言うなよ、道路わきの茂みの中を
    捜索して、おお、2本もあるぞ
    これは、高そうだけど、大きすぎるし
    今雪降ってるけどさ、だからって思って
    シースルーのコンビニ系雨傘を
    拾ってきたのに、なんて言いがかりの
    失礼だよ


園: えー、もう雪降ってんですか


課長: 当たり前じゃないですか、君たちは天気予報を
    チェックしないのかね、レ点だよ
    じゃあな


再子: 暗、ここって、そうよね


屋屋: そうだよなあ、外降ってても、わかんないからな


園: そうだ、壁に穴あければ
   ひひひひ


美子: 隣はボスの部屋じゃない
    冗談も寝言にまさるわよ、


屋屋: くくくくく、ハゲが丸見えだったりして


園: おお、はげに反射して、窓枠がみえるぞ


再子: あなたたちねえ、バチが当たってもしらないから


屋屋: 神様のバチって何のことだろう


美子: パーカッションの棒のこと


園: ゴッドハンマー


屋屋:ブラウン神父の雷槌だよね


再子: 動いている同系が好きなのよ


園: 話が見えない


美子:不確定性原理だったかしら


屋屋: 理論物理のあれ


美子: ボックス中毒の猫の話


再子: あれは、動的感覚が衝動的にも
    起こりえらないじゃない
    遠くでカミナリが鳴りそうな
    思案の現実的思惑の中にあるもの
    の経験的な形のことよ


園: それだって、思い出しても
   描けないだろう


屋屋: そうだよ、
    具体的からは遠いとおもうね


再子: あら、黄身くん、終わったの    


屋屋: 部長は?


黄身: 出かけられたみたいですけど


再子: 社長と連れドンじゃない


美子: えー、あそこ、再開したの


再子: そうらしい


美子: ああ、それで、この会社の名が


黄身: 何の話ですか


再子: 園君、説明を長々と論じて


園: ええ、言ちゃっていいんですか、社長の恥部を
じゃない、古い傷を


屋屋: 傷じゃないだろ、経験が盛り上がって
    今の会社になったんだから


園: でもー、傷は傷ですよ、恥ずかしい部分じゃないですか


屋屋: 君も、社員の端くれじゃないか、少しは知ってるんだろ


園: そうですねえ、33.3% くらいかなあ


屋屋: 部長との事は


再子: 園くんは、まだ1年目だから
    知るわけないでしょ


屋屋: そうか、あんな悲惨な思いはいやだね
    よく生きて帰ってこれたよね


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