ゆるぱん

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読み物-007-魔女っ子玲子

[ 魔女っ子玲子 ]


 いい女だなあ


え、私のこと


 君なんか目じゃないよ


じゃあ、どこなのよ


 しいて言えば口の横だな 、ごはんつぶが付いている


ぐぐ、なんて事


 今も何かついてるぞ


あらあいやだ、うそーーー


 女の子なら、鏡ぐらい持ってるだろう


持ってるわよ、魔法の鏡


 何なんだそれは、貸してみろよ
 何か映ってるぞ、岬だよ


あら大変、イケメンの岬が寝コンでるわ


 そういえば、今日学校休んでたぞ


チャンスね、今からお見舞いに行こう


:ピンポーン


 誰?


風邪引いて、寝こんでるって聞いたから
お見舞いに来たのよ


 咳がとまらないんだ


私が風邪治してあげるわ


 何それ


風邪をうつす魔法のカメラよ


 そんなんで風邪が治るのか


そうよ、風邪はね、うつせばいいのよ
たぶん、おへそね、


:カシャ、カシャ


どう


 おっ、咳が止まったぞ、すごい
 風邪が治ったみたいだ、


えっ、本当に治ったの


 僕もお礼にキスしてあげよう


うそー、いやだー、本当にしてくれるの


:ブチュ


:ごほんごほん


あら、いやだ、咳が出てきたわ


 やっぱり、風邪は人にうつすに限るね


ということは、さっき治ったっていうのは


 そうだよ、うそ、お芝居さ


んーー、魔法が切れたかな


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読み物-006-魔女っ子マリちゃん

「彼のハンカチに 愛を詰め込んで丸め
 私のハンカチにくるんで 堅く縛り・・・」



 何やってんの


別れたくないのよ


 手伝ってあげようか


お願い、私の欲望に手伝ってエ


 どうやるの


彼のピエールカルダンのハンカチに好き好き・・
とマッハで書きなぐり丸めて
私のアーノルドパーマのハンカチに・・
あら、ハンカチがないわ、ううん、仕方ないわね
カバのハンカチにしよう


 え、それって、たった今あなた、
 わきの汗ぬぐったでしょ


いいのよ、特上の香水よ、で、くるんで丸めて
ひもでしばると、ギュー
ああん、力が入らないダイエットのし過ぎね
手伝ってエ


 ::せーの、ギュイーーーン、ブチ


 あらやだ、彼、きっと首ね
 一人でやるんじゃないの


あ、そうだったかも


 ちゃんと魔法学校で習わないからよ


ちがうのよ、私が自分で作ったのよ


 いつ


今日よ、電車の中で急に思いついたの


 別れ際になると魔女も必死ね


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読み物-005-かたきうち(江戸風味)

[ 敵討ち(かたきうち)]


登場人物 a 胸元篤之進(むなもとあつのしん)
     i 腰賀伊太郎(こしがいたろう)
     m 胸元桃代(ももよ)


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ここは江戸城下町、腰賀伊太郎登場


ふう、やっと逃げ切ったものの、やはり二人相手では
歯が立たない、
そうじゃ、篤之進に助けを求めよう



i ドンドン


m はい、どなたでございましょう


i ございましょう とは妙だな


m で、何のようでございましょう


i ようで とは推量か


m だから、どちらさまで


i 名はなのれぬが、ご主人は在宅かな


m はい、不出でございます


i え、ひゅしゅちゅ


m いえいえ、ふしゅつでございます


i これはまたなんとも、古風な趣(おもむき)で
  では、いる ということかな


m はい、いる であっておりますが


i して、そなたの名は


m お宅様が名を名乗れないのなら
  私も匿名にてございますが


i むむむ、こしゃくな、名を申せぬと申すのだな


m はい、そのように申しておりますが


i むむむ、またしてもこしゃくな


m こしゃくではありませぬ、灯のひしゃく
  上がりの桃代でございます


i むむむ、ここは風通しが悪うござらんか


m さようでございます、馬小屋二件に挟まれて
  おりますがゆえに


i しまったーーあ、うちを間違えましたーー
  これでご勘弁をーー


:グサー


m まあ、なんて早まったことを、


i 心配ござらん、みね打ちでござる


m まあ、それはそれは


i しかし


a  おおーい


i 何だか声が


a  おおーい


i 奥のほうから


a  おおーい、そんな所で漫才なんかしてないで
  上がっておいでよ


i おお、篤之進どのご在宅であったか、おどかすなよ
  うちを間違えたかと思ったらしいではないか


m 思ったも推量かしら


a で、何事の用じゃ


i じつは、これこれ、しかじか、難を逃れての
  この有様というわけ


a むむむ、話には聞いていたが、やつらも
  酷なことをしよるな


i だろう、だろう


a して、わしに、何を


i 是非ともおぬしの腕を借りたい
  その、二刀流の腕前を


a むむむ、昔はそれでならしたものじゃが
  へのこがほのこで、今では三刀流の
  並みの剣闘士に成り下がっておるが


i いやいや、おぬしどのの腕前があれば
  やつらを絶壁の端に追いやることだって


a じゃが今はのっぴきならぬ ういの奥山
  こんな いでたち ちりぬるを
  込み入った事情が、なあ、桃代


i え、奥方と、もしや


a そうじゃ、家庭円満はとうの昔に崩壊
  してしまっておる


i そんなごたごたの夫婦の危機に、私は何という
  無理な頼みごとを


a いやいや、これも運命のさだめ、いずれ
  こやつとは、離れ離れになる運命であるがゆえに


m 何をごたごたもうしてござりますの
  昔の剣学校の同士の頼みじゃございませんか
  ねえ、伊太郎どの


i まあ、そういうわけなんですが、やっぱり
  この場は・・


a  そうだよ、夫婦の仲より同士の仲じゃ
  手助けに賛同しよう


m そうですよ、それでこそ、あなたに惚れた
  事柄のいちばんの魅力じゃございませんか


a では、あれを許してくれるのじゃな


m いえいえ、それとこれとは話が別で
  ございましょうに、ねえ、伊太郎どの


i いえいえ、私の立場としては、そこまでは
  深くの追求は部屋の隅の重箱つつきで
  ございまして


m まあ、あなた様がそのように、謙遜の姿勢で
  謙譲語を申されても、しかし
  あなたは別よ


a え、別れてと 申すのかな


m 不服でございましょうか


a それもありなんが、それより、そうだ
  しばし離れて暮らそうかなと


m ははーーん、女が出来たなあ


a なんとはしたない失言を


m わたくしめの女の勘がつきささったようで


i そうかも


m え、現実は小説より


i 事実は、でござりますが


a おぬしは、口ださないでもらいたい


i え、同士でもですか


a んんん、昔はそうじゃったが、今、少し
  考え直しておる、それはそうと
  桃代、お茶は


m あら、これは飛んだ失礼おば いたしましたりしまして


a いつものお前らしくないぞ


m え、そんな、この状況、この澄み切った空の
  下の長屋の屋根のしたで、言う言葉でしょうか
  く く く く・・


a こんな時に泣かんでもよろしい、はよ同士に
  お茶を


i 桃代殿かたじけない


a かたずけるのは、茶を飲んでからじゃ
  しかし、敵を倒すのには、作戦を練らないと


i しかし、桃代さんの事は、


a いいのだ、女の心は秋の空、明日になれば
  、また変わっておる


i ははあ、そうだとよろしいのですが


m あなた、お茶です、伊太郎さまも


i 桃代さん、かたじけない、ズズズ


a ズズズ、お、そうだ、神棚に饅頭が
  あったろう


m え、二個しかありませぬが


a むむむ、これは、どうしたものか


i いやいや、わたくしめは、助けを求めに
  来たもの、そんないやしい気持ちは


a 何も何がどうする、とは言っておらんが
  まだ、決めてもいない事を、推測で
  ものを言ってはいかんな


m そうでしょうか、言ったもどうぜんの
 ような気がしますわねえ、伊太郎さん
 そうですわよね


i え、私は何とも


a ほう、君は妻の味方なのかね
  妻の加勢に来たというわけだ


m あら、伊太郎さんはいつでも
  わたくしの味方ですわよね


a それならばじゃ、君はわしの妻をつれて
  かたき打ちに行きなさい、今すぐ


m まあまあ、急におこっちゃって、可愛いわ
  クスクス


a そうか、デレデレ


i なんと言うか、やっぱり来る家を
  間違えたようで、さらばじゃーーー


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読み物-004---木枯らしの中で

[ 木枯らしの中で ]
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行くわよ


 どこへ


あなたの所に


 えっ


来て欲しくないの


 そうでもないけど


さめたのね、私との愛が
あんなに燃え上がった夜のことを
もう忘れてしまうなんて


 そんな夜なんてなかったぞ


そうよ、私のかってな妄想よ
それだけ愛してるって事よ


 一人で燃え上がるなんて、なんで
 その時、呼ばなかったの


今、言ってるでしょ、


 その時に戻れたらいいけど、今の僕には


冷たいのね、この冬の木枯らしみたいに


 そうかもしれない


気まぐれだわ、あなたって
早く気づくべきだったわ


 冬の寒さに弱いんだよ、


恋に寒さなんて関係ないでしょ
ヘリクツだわ、自分の都合のいい様に
冬を巻き込むなんて


 春まで待ってくれないか


無理ね、私、花粉症だから
さよなら
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