ゆるぱん

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ラダムール伝説-7-早退

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そこへ、夏田辰夫が漫画的に、
 両足をすごい勢いで回転させてやってくる


レモン: うわあ、夏田先輩、いつもながら
     遅い到着ですね


辰夫: いつも通りの新聞配達常連遅刻犯さ


--彼は筋肉をピクピクさせて、走ってきた息を
 整えながら答えた
 そして、しのぶを極見して思った、わう、なんて
 かわいい女性なんだ


辰夫: そちらは誰、紹介しろよ


レモン: 今日転校なさったばかりの秋葉しのぶ高3よ


辰夫: それは、奇遇でありがたい
    僕もここの高校で高3をやらしてもらって
    ます、できれば、交際を願う


--勝ってに願ってろと、しのぶは上品に思った
 こんな、脳天気な野暮天みたいな人は
 いやだわ、せいぜい じゃじゃ馬少女レモンの
 じゃじゃ馬ならし、やってればいいんだわ
 こう、しのぶはまた上品に思ったが
 同じ学年だし、初対面だし、だし、だし
 ・・・


しのぶ: 交際宣言はすぐにはできませんわ
     のちのち、それぞれで、
     考えたいとおもいますわ


辰夫: そうですか、少しは脈ありですね
     では、では教室をご案内しましょう


--こうして、二人はお互いの手をバチバチ
 させて、けん制しあいながら
 学校のほうへ向かった


 残されたレモンは、なんぬと思った
 夏田辰夫のとっぴな行動に、自分が
 今、どういう立場のレモンになっているかを


 深呼吸しながら、門をとおりぬけ
 学校に入り、教室に到着するまでの間に
 考え、そして結論をだした


 私、辰夫に捨てられたのかしら、
 辰夫と新人のしのぶの交際の新歯車により
 レモンの歯車ははずされ、回転しなくなったのよ


 私って、けものだわ、いや、のけものだわ
 みんなの嫌われ者だわ、くやしいわ


 勉強何かしたくない、授業なんて、
 授業なんて恋愛にくらべれば
 運動場の石ころよ、そうよ
 無断欠授業してやる


 こう、レモンは考えて、授業無断欠席券を
 職員室のポストに投函して
 学校をあとにした
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